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    それ、大腸がんやポリープなどかもしれ…

「おしりから出血=痔」とは限らない!?
それ、大腸がんやポリープなどかもしれません。

出血がある

肛門からの出血は、痔では「内側のいぼ痔(内痔核)」や「きれ痔(裂肛)」のときに多い症状です。しかし、他に原因があることもあります。

大腸がん

どんな病気?

「大腸がん」とは、大腸にできるがんのことで、肛門に近い直腸とS状結腸にできるものが多くを占めています。がんが大腸壁のいちばん内側の粘膜層とその外側にある粘膜下層にとどまっている間は早期がん。しかし、そのまま放置するとがんが進行し、筋層にまでがんが及ぶと治療が難しくなります。

なぜ間違えやすい??

痔と同じように、大腸がんのときも肛門からの出血や血便が見られることから、痔と間違えやすく、初期症状を見逃しやすい疾患。同じ大腸でも肛門から離れた場所にできたがんでは、便がまだ液状のため、患部で出血があっても便と混じり合い、肉眼ではわからなくなってしまうことがあります。

一般に、痔の出血は鮮血で、大腸がんの出血は暗赤色と言われますが、がんが肛門近くにある場合は鮮血になりやすいので自己判断は危険です。とくに痔の経験が長い人では、出血が痔によるものだと思い込んでしまいがち。市販薬を使用してもなかなか症状が改善しないというケースの中に、実は直腸がんだったということも少なくありません。出血が続く場合は病院を受診しましょう。

大腸ポリープ

どんな病気?

大腸の粘膜にできる隆起物を「大腸ポリープ」といいます。大腸ポリープ(直腸ポリープも含む)にはいろいろな種類があり、そのままにしておくと、がんになるものもあります。また、ポリープが大きくなるとがん化する率が上がるため、ポリープが見つかったら、切除して病理学的に調べます。

なぜ間違えやすい??

大腸ポリープは、何も症状が現れない場合が多く、検診など何かの折に偶然発見されるということも少なくありません。とくに大腸ポリープの場合の出血は痛みがなく、内側のいぼ痔(内痔核)と間違える可能性が高いので、内痔核の人はとくに注意する必要があります。しかし、肛門に近い直腸ポリープの場合、出血や残便感といった自覚症状が現れることもあります。

潰瘍(かいよう)性大腸炎

どんな病気?

大腸の中でもとくに直腸から始まることが多く、原因不明の炎症を起こす炎症性腸疾患です。直腸の粘膜がただれて、それが次第に大腸全体にまで広がっていくこともあります。早期の段階で適切な治療を受ければ症状は治まりますが、再発しやすく、完治が難しいのがこの病気の特徴です。

なぜ間違えやすい?

「潰瘍性大腸炎」は炎症部位からの出血のために、粘液の混じった粘血便が出ることがあり、内側のいぼ痔(内痔核)とよく間違えてしまうことがあります。また、下痢や腹痛、発熱や貧血などの症状もみられます。

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