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食べて血流改善?ヒハツってご存知ですか?

おしりの血液循環の改善は、痔の症状緩和に効果を発揮すると言われています。また、痔の予防法としてもおしりを温め、局所血流をよくすることは重要です。本記事では、血流改善効果が期待できると言われているヒハツに着目し、ご紹介します。

ヒハツとは

ヒハツ(畢撥 Piper longum)は、東南アジアに分布するコショウ科のツル植物。果実がスパイスや調味料として利用されており、中国やインドでは昔から、体の冷えを改善する目的で用いられてきました。日本の沖縄で栽培されている、ピパーチ、ヒバーチなどと呼ばれるものは、厳密にはヒハツモドキ(P. retrofractum)という別種ですが、どちらも有効成分「ピペリン」は同じであり、同様の効果が期待できます1)

ヒハツに期待できる血流改善効果

ヒハツについては様々な薬理作用が報告されていますが、本記事では血流に関連する2つの作用についてご紹介します。

皮膚の冷えを改善する作用2)

ヒハツの飲用が、冷え性の人の皮膚温度の回復に有効という実験結果があります。

女子大学生および大学院生32人による調査で、20度の水に1分間、両手をつけて皮膚を冷やした後、皮膚の温度が回復する様子を観察。冷え性の人の場合、10分たっても皮膚の温度が下がった状態からほとんど回復しないのに対し、ヒハツエキス(ヒハツから成分を抽出し、乾燥させたもの)を0.03グラム飲んでから測定すると、時間とともに皮膚の温度は上昇し、10分後にはヒハツを飲まない場合と比べておよそ4度の温度差が生じていました。この結果から、ヒハツには血行を促進し、皮膚を温める効果があることがわかりました。特に冷え性の人は、ヒハツを摂ることで冷えを改善する効果を感じられるかもしれません。

 血管を拡げ、血流を改善する作用3)

ヒハツが、血管を拡張させる酵素の生成を促進することが明らかに。

血管が拡がると、そこを流れる血流量が増え、血流の改善につながります。この血管の拡張に関わる重要な因子のひとつが一酸化窒素(NO)です。
一酸化窒素は、一酸化窒素合成酵素(NOS)によって産生されます。NOSのうち、血管内皮細胞に存在するeNOSが活性化すると一酸化窒素が次々と産生され、その一酸化窒素が血管平滑筋に働きかけることで、平滑筋の緊張がゆるみ、血管が拡張します。
ヒハツに含まれるピペリンは、このeNOSの産生を促進することにより、一酸化窒素の産生量を増やす働きがあることがわかっています。こちらの結果からも、ヒハツの摂取が血流の改善に対して、効果を発揮することがわかります。

以上のことから、ヒハツには血流改善効果が期待できることがわかりました。ヒハツはインドの伝統医学アーユルヴェーダでも重要な薬草の1つとされ、痔の治療に使用されるとの報告もあります4)。痔の予防や症状の緩和のために、おしりの血行にも気を配ってみませんか?

【参考】
1) Suresh Kumar et al.: Journal of Acupuncture and Meridian Studies, 4(2): 134-140, 2011.
2) 山田 典子 他: Japanese journal of psychopharmacology, 29(1): 7-15, 2009.
3) 迫 康弘 他: 薬理と治療, 45(7): 1119-1127, 2017
4) C.S. Rana et al.: Journal of Research and Education in Indian Medicine, [Published Online First: July 17, 2020]

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