1. ボララボトップ
  2. 痔を前もって予防したい
  3. おしりの血行を良くする
  4. 身体の不調の改善に。古来より親しまれてきたお灸のチカラ。

身体の不調の改善に。古来より親しまれてきたお灸のチカラ。

気休めだと思っていませんか?ちゃんとありますお灸の効果。

お灸は親しみやすさはあるけれど、本当に効果があるのか疑問に思われる方も少なくないのではないでしょうか。また、昔からのイメージで、お灸は熱い、痕が残る、といった印象を持っている方も多いかもしれません。しかし、お灸の効果は科学的にも証明されつつあり、現在では、心地よい温熱刺激のお灸が主流で、身体に痕が残ることもありません。

一般的に、お灸には次のような効果があると言われています。

●血流改善・痛みの緩和
温熱刺激により周囲の毛細血管が拡がり、血管を流れる血流量が増加することによって血液循環の改善に作用します。また、温熱効果によって血管が収縮・拡張することによって局所の充血やうっ血を調整し、炎症をやわらげる効果もあります。

●免疫・代謝機能の向上
温熱刺激を与えることで、サイトカインが分泌され、白血球が活性化されることから、免疫力が向上すると考えられています。また、皮膚の下にある筋肉や血管、リンパ節が刺激されることで細胞が活性化し、免疫作用がアップします。リンパの流れが改善されるため、むくみの解消にもつながります。また、熱刺激によるダメージを受けた細胞が修復する際に、ヒートショックプロテインというタンパクが分泌され、免疫細胞の働きを強化するとされています。

●腸内環境改善
東洋医学では、皮膚表面と内臓を結ぶ情報伝達系のルートを経絡といい、その上の特定の場所を経穴(ツボ)と呼びます。その中には自律神経を整え、胃や腸の運動を促すツボ、腸のデトックスを促すツボなども。これらのツボをお灸で刺激することにより、胃腸の活動が活性化され、結果として腸内環境の改善が期待できます。

お灸の正しい使い方について。

ツボの見つけ方

ツボは心身の不調が血行不良となって肌の表面に現れた場所。一般的に提示されているツボのあたりにそっと触れたとき、以下のいずれかに当てはまるところがツボになります。

・周りより冷えているところ
・周りより軟弱に感じるところ
・押してみて、違和感や痛みを感じるところ
・くぼんでいるところ

これらをポイントにツボを探してみましょう。

適切な温度

お灸の温度の目安は43℃ですが、自分が「心地よいと感じる熱さ」が適温です。

お風呂の温度と同じで、心地よいと感じる温度には個人差があります。市販のお灸にはいくつか温度の種類があるので、自分の好みにあった温度のものを使用しましょう。

適切な使用時間

お灸は夜寝る前など、ゆっくりリラックスした状態で使用するのが効果的。まずは1日1個から始めてみましょう。

1回あたりの時間は3~5分程度が目安ですが、熱いと感じた時点でお灸を外してしまっても大丈夫。「熱い」と感じた時点で、きちんと効果は得られています。

何よりも重要なことは、毎日続けること。ですので、毎日のナイトルーティーンにするのがおすすめです。毎日続けることで、身体の小さな変化にも敏感になり、お灸のさまざまな作用を実感できます。

適切な使用場所

お灸は火を使うため、扱いには十分な注意が必要です。洋服や髪の毛に火がつく場合もありますので、お灸をするところはしっかりと肌を出すようにしましょう。また、お灸をする際は、部屋を換気することも忘れずに。

この記事の監修

九州看護福祉大学 大学院 看護福祉学研究科 健康支援科学専攻
看護福祉学部 鍼灸スポーツ学科
塚本 紀之 先生

  • Facebookもチェック
  • Twitterもチェック
  • Instagramもチェック