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    「肛門に負担のかかる生活習慣」

ドクターに聞く
「肛門に負担のかかる生活習慣」

座りっぱなしや同じ姿勢、深酒にも要注意

座りっぱなしや長時間かがんだり、同じ姿勢をしている人、例えばドライバーや農業をされている方などは、おしりに負担がかかりやすいので、気をつけた方が良いでしょう。もし座りっぱなしの時間が1時間を超えるようなら、一度背中を伸ばしたり、立ち上がったり、屈伸運動をしたりすることをお勧めします。
それから注意した方が良いのは深酒ですね。関連性ははっきりしていませんが、深酒した次の日におしりから出血して来院される方が多くいらっしゃいます。あとはアルコールの代謝産物によって、皮膚炎になったりもします。深酒は肛門にはあまりよくありませんので、痔の症状のある方はできるだけお酒を飲む量を控えてください。

札幌いしやま病院 理事長
石山元太郎 先生

実はゴルフもおしりに悪い

当院の周辺では、農業をされていて、しゃがんで草取りをする方が多くいらっしゃいますが、肛門には良くないんです。しゃがんでの移動は、肛門が引き延ばされ、変な力がかかると私は考えています。また、長時間運転するドライバーの方や、デスクワークをする方、つまり、日常的におしりの血流が悪くなる方も要注意です。また、ゴルフも良くありません。スイングの一瞬でものすごい力がおしりにかかるので、ゴルフの後で腫れる人はたくさんいます。当院で患者さんに渡している指導箋の術後の禁止事項にもゴルフを入れているぐらいです。予防としては、なるべくお風呂に浸かること。きれいにするという意味よりは、血流を良くする意味合いが大きいですね。夏でもなるべく湯船に浸かった方が良いですし、腰を冷やさないようタオルケットを置くなども指導します。

松田病院 院長
松田聡 先生

座り続ける仕事では、途中で一度立ち上がる

痔核(いぼ痔)のはっきりしている原因として「便器に座る時間が長い」、あるいは「排便回数が多い」、「何回もトイレに入る」などが挙げられます。更に、トイレで「長時間いきむ」ことも原因です。また、トイレ以外でも座り続ける仕事の方では座り続けることが悪影響を及ぼすので注意した方が良いでしょう。ただし、2時間以上座る仕事を続けても、20分に1回、すっと立ち上がって座る、これだけで肛門の負担は軽減します。この動作により血流が改善するからです。また、お風呂で温めるのも効果的です。

大阪中央病院 外科 特別顧問
藤徹 先生

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