きれ痔の治療について

きれ痔の治療について

悪化すれば手術になる場合も!日常生活に支障があればすぐに受診を1)

まずは生活習慣や食事の指導、薬物療法など、保存的治療で改善を図ります。その後改善が見られない場合、あるいは日常生活に支障をきたすほど症状が悪化した場合、主治医の判断と患者さんの意向にもよりますが、外科的治療法(手術)に移行する場合があります。 

きれ痔(裂肛)の主な外科的治療法とそれぞれの内容1)

現在行われている、きれ痔(裂肛)の主な外科的治療法は2つあります。個々の病態による主治医の判断や患者さんの意向により、術式の細かな手法・手順や術式が異なる場合もあるため、あくまで参考となります。それぞれの内容を見ていきましょう。

(1)側方内肛門括約筋切開術(LIS)
(2)皮膚弁移動術(SSG)

【1】側方内肛門括約筋切開術(LIS:Lateral internal sphincterotomy)

括約筋の過度な緊張が原因で、排便時にきれ痔(裂肛)を繰り返す患者さんに側方の内肛門括約筋をメスで少しだけ切り、内括約筋の痙攣、収縮による肛門狭窄を取り除く手術です。

【2】皮膚弁移動術(SSG法:Sliding skin graft method)

きれ痔(裂肛)を何回も繰り返し長期化すると慢性裂肛になり、これによって肛門が狭くなることを肛門狭窄といいます。この症状を改善するための手術が皮膚弁移動術(SSG法)です。
きれ痔(裂肛)やその周辺の硬くなった(線維化)部分を全て切除し、内括約筋を少しだけ切開することによって、肛門狭窄を解消します。

  • 肛門に対してきれ痔(裂肛)部分を切開する。

  • 切除した部分を覆うように縫合する。

  • 縫合した部分の外側の皮膚を弧状に浅く切開して、つっぱった皮膚を肛門内にスライドさせる。

側方内肛門括約筋切開術(LIS)と皮膚弁移動術(SSG)の違い

※あくまで違いを分かりやすくした模式図です。

【参考】
1)肛門疾患・直腸脱診療ガイドライン2020年版

ページトップへ戻る